2012年6月のエントリー

察する

きのうはスポーツ誌に
「沢田研二、コメント控える」
と、ありました。

なんだかホッとしました。

答えない、という気持ちが
わからない人など
いないですよねえ。

最近は、何でもとにかく
言葉で表現しないと
いけないような風潮があって、
ニュースなんか見てても
被害にあった人の家族にも
すぐに「今のお気持ちは」、なんて
聞いたりして、見てるこっちが
第三者ながらハラハラします。

だけどまた、じっさいは
(案外答えることができるんだな)
なんていう身内の方もいたりするので
なんとも言えないとこなのですが。

インタビューアーの人も
よくまた、こういう日、
こういう立場の人に
心中を聞いたものですな。

もともとそういうことが
おおらかにできる人が、
こういう仕事についてたりするのかな。

でも、どの道、
こういう時の人間というもの、
何をどう口で言えたところで、
いかに上手に言葉で飾れたって、
どれも本心じゃない
と思いますよ。

もっとばくぜんと「うつろ」
になるんじゃないでしょうか。

真っ白で、
言葉にもできない
空虚な心情。

だから、聞くべきじゃないのよね~。

シミズスタイル

私が連載している
雑誌「ピアノスタイル」。

太っ腹な編集者さんのおかげで、
その連載エッセイ「シミズスタイル」が、
このHPのコラムコーナー(※終了)でも
読めることに。 
(本にしろよ、、、。 )

もちろん「ピアノスタイル」も、
どうぞよろしくね!

写真の撮り方・撮られ方

写真の撮り方

よく写真を撮ったあとで、
ばくぜんとした不安を解消するのに、
「じゃあ、もう一枚。」などと
追加する。

おうおうにして
あることのようです。

そこで、どうでしょう。
どうせ二枚なら。

1枚目は笑顔
ふつうの写真で。

そして2枚目は
逆にニラミをきかす。

こうすることによって、
印象が深く違ってきます。
心に残る一枚が
できあがります。

ごらんください。


1枚目のこちらは、
(ああ、ニコニコしてるな)、
で終わり、平たく言えば
(ありがち)とされ
スルーされてしまいがちに。

1206251.jpg


しかし、二枚目のこちらでは、
見る側に「意味」を
もたらせます。

なぜこんな表情なのだ、、、。
と。

すると、わかってくるのです。

1206252.jpg


これは、

「あやまりにきたはずの父兄が
補導された生徒と共に
教師にイラつきはじめた」。

そういうストーリー性の
ある写真が
最近なくなりがちでは
ないでしょうか。

チェックと呼ばないで

今日はMISIAさんと
二人でごはんを
食べてきました。

かわいい。
そして明るい。
笑いっぱなしだ。
コロコロコロ。

いつか黒柳さんが
「やっぱり芸能をする人って、
根っこが明るい人ほど、
長~く残るみたいなのよねえ~。」

と、おっしゃってましたが、
なるほど~
明るさって、
自分に対して、潔癖でないと、
そうはいかないかもだもんねえ。

ウソついてたりすると
どうしても笑顔に
タテ線入っちゃうもんね。

それがまた
すぐバレたりするし。

気をつけたいものです。

ヨコのシワに
タテのセン。

「チェック」と呼ばないで。

柔らかな脳みそ

放送作家の松岡さん。

小さいころ、読書感想文を書くのが
いかにしてもおっくうで、
「こんな本を読みました。
という虚構をでっちあげて
感想文を書いた。」

と言ってました。

子供の脳みその
柔らかさって、
計り知れませんね。

「本を読んだていで、
虚構を適当に書きなさい」

なんて言われた方が
困難なものなのに、、、。

イカの塩辛

スーパーの鮮魚コーナーや魚屋さん。
最近は普通に
魚の下ごしらえをしてくれるのが
嬉しいサービス。

魚の調理がおっくうじゃなくなる。

私はよく
刺身用イカを買いながら、
「皮むき、お願いします。ワタありで」
と注文。

あの有名な「イカの塩辛」の
オープニングです。

知り合いの自宅でごちそうになり、
以来、ハマリました。
どんな高級瓶のヤツよりおいしい!

その皮むきされた
イカを自分で刻みます。

で、ワタの袋から、中身を
ちゅ~っと器に出します。
(それがあの塩辛独特の
 調味料になってるの。
 イカって調味料つきで泳いでんの!
 たぶん本人知らない!
 ウケる!)

そこに刻んだイカを
入れてあえるだけ。

ゆず胡椒を入れる人もいますが、
私の場合、レモンを搾る。

レモンを搾るとしぼらないとじゃ大違い!
なかったらお酢でもいいです。
殺菌にもなるし。
とにかく酸味が、
コクを引き締めるんです。

イカを雑に切ってもめちゃおいしいし!
ただ、まな板はよく洗っておいてね~。

父の日にいかが?

↑シャレではありません。

小人

先日、めずらしく頭がズキズキ。
風邪かもなあ、と
思いながらも
頭痛薬を飲みました。

効果てきめん。
1時間後には
すぐ治りました。
ありがとう薬。

それにしても
身体って、フシギですね。

飲んでから、胃に降りてって、
消化→分解→腸で吸収。
くらいまではなんとなく
想像がつきますよね。

けど、たとえば、
「あ、今、胃の中に漢方が到着した。
 OK、じゃあこの成分は
 脳みそ部分に運んでって。
 これは、緩和させる成分だからこっち。
 そしてこれらはリンパに流して。」
といったような「指令」は
いったいどこで、どういう器官が
どうやって指令を出してるのでしょうか。

「実は、中に小人が大勢いまして」、と
説明されたら、
一番しっくりきます。

だ  か  ら  か  !!

と。

また、
仕事が連日だったりとか
気が張ってる時には
まったく健康なのに、
いったん休日となると、
突然こうやって
不調が出てくる。

これは、
その小人界のお役人(トップ)が
「信号出してヨーシ!」
と、許可を出しているのだ。

そう思うとしっくりきます。

PIZZA

ずっとむかしの話です。

「イタリアンに行ってから、
そのまま映画へ行こう」と
友達と待ち合わせ。

ところが、
注文した私のピザが
なかなか出て来てくれません。

生地も手作りの、
くるくるっとやるような
こだわりのお店だとは
気がつかなかった
自分を責めました。
サラダなんかを、
ちんたら食べなきゃよかった、、、。

映画の開始時間は、
走れば間に合う。
と言うカンジ。
しかたなく、
こうしました。

「テイクアウトに
してもらえますか?」

「構いませんよ。」

2000円ほどのピザ一枚。
映画館へ持って行くことに
したのです。

ところが想像以上の
デリバリーサイズな箱。
暗闇の劇場に着いてから
ぶわ!と汗が出ました。

匂いをまわりに
振りまいてしまうのではないか。

なんだよ~、
ピザの匂いじゃないか~!
見てられねえぞ~!
誰だ誰だ!
と、なってしまうんじゃ?

しかしです。

なんと大丈夫だったのでした。

「ナチュラルチーズとは、
あんがい匂いを
放ちはしないものなのだ。」

その夜、初めて体感しました。
ブルーチーズでもない限り
くさみもないんですね。

前列の席の人の
フライドポテトの方が
ああ見えて強く、
まるで私たちをコモノだと
励ましてくれるかの
ようでした。

YESTERDAY 3

バイト中
オーダーを取るとき、
私は心の中で
(たぶんこの天気での、このタイプ。
ズバリ、カフェオレでしょう)
などと予想していました。

パッと見て、感じるのです。

(このコンサバな感じ。
そしてマイルドセブンを吸っている。
まちがいなくホットコーヒーだな)。
もうオーダーの前に
ミルクを用意しててもいい。
そして当たると、

(ね。)

と、一人で確認。
一人でミニ拍手。

中には
いつまでもメニューと
にらめっこするお客さんも
います。

お店は果物の専門卸店と
提携してて、生ジュースにも
やにこだわりがあったので、

(どうぞゆっくり悩んでくださいませ。
でも、できたらミックスジュースじゃ
ありませんように!)
と、思ってました。

ミックスジュースほど
誰が作っても同じ味に
なってしまうものは
ありません。
どうやったって
まずくはならないし、
だいたいバナナが
中和しがちな、まったり味になり、
逆に言えば
どこの店で飲んでもいい。

ただまんべんなく
全部の味!がするだけで、
つまりはまんべんなく
不満足になるであろうに。
(個人的感想です) 

じっとメニューを持ち、
悩むタイプに限って、
自分がいったい
(何を望んでいるのか)が
かえって見えなくなって
しまうようなのです。

そして安全パイに
感じるのか
「ミックスジュースで」
と、オーダーする人が多かった。

2分すぎてもまだだと、
およそ5割の人間は
ミックスジュースとなる、、、。

(わかりました!安全で!)
と、私は心で思ってたものです。

じゃあメニューに置かなきゃいい
と思うのですが。

ところがこれが、
メニューの道に迷った人から
大人気商品なんです。

長~いロングセラー。

明るくて、にぎやかで、
豪華で、まちがいのないヤツ。

こういう世界は、
どの業界にもいるものです。

YESTERDAY 2

ところで、前回の続き。

バイト中、カウンターでの
お客さん同士の話が
聞こえるときがあるのですが。

私はカウンター内にいるので
「お客さん、それマジすか。」
などと口をはさめないので、
たまにもっと聞かせてくれ!
という時がありました。

「Yesterday」という
ザ・ビートルズの曲は、
Aメロが7小節という
めずらしい個性があるのに
ちっとも変な感じがしない。
むしろ自然。
それは、
という話。

それは、の続きが
知りたいのに、
次のお客さんが
入ってきて聞けなかった。

さっきの続きって何だった?

とは、もちろん聞けませんでした。

YESTERDAY 1

高校生のころ、
実家の喫茶店で
バイトしてました。

ジュースを作ったり
コーヒーを煎れたり
ホットサンドイッチをさっと作る
といった即戦力は、
今でも身体になじんでます。

そしてたまに、今でも
カフェなどに行くと、
ああ、ちょっとここで働きたいな!
私ならもっとお待たせしないのにな!
などと思ったりします。

流しのように日本中の
カフェでバイトをしてみたい。

このメニューは削って、
新しくこういうのを始めませんか?
オーダーを下げるときは
お水をつぎながらにすると、
ついでっぽい感が出ます。
など、お店の売り上げを
伸ばしていく
という伝説のアルバイター、、、。

空想はつきません。
(その前に年齢制限があるわな)

そのくらい私には
楽しいものだったのでした。

TIME GOES BY

時代は変わる。。。


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男子がもらって困るブローチ集

先日、知り合いの
芸人のAさん(男性)と
誰と仲がいいか、誰が好きか、
という話から、私は
光浦靖子さんとか好きだ、
と言ったら、とても
意外そうな顔をしたように見えて
私はあれ?っと
そっちが意外でした。
そして説明。

その数週間後。

Aさんが、私に
「こないだ、ミツウラさんとたまたま
1時間くらいしゃべれたんだけど、
ホントにいい人でした!
清水さんが絶賛してたのが
やっとわかりましたよ~。
テレビと違うんですね。」

おおお。
テレビで出てないですか。
残念。。
もっと広めたい。
光浦さんの世界。

いつかはウチで、手芸を
教えてくれました。

「やっぱり私は
あんまり向いてない、
料理の方がいーな」。
と、正直に言うと
「ええ~、
こんなに楽しいのにい~」
と、フェルトをつつきながら
言ってました。

そんな光浦靖子さんの
世界が、一冊の本に。

「男子がもらって困るブローチ集」

作品もエッセイも秀逸で
どこかのんきでかわいい。
ブサかわいい。

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ゆうべ、パーティ会場にいる
夢を見ました。

ふと振り返ったら、後ろから
高田センセイがやってきて
すごーく若返っていたので、
(30代くらい)
「なーんだ、元気になってんじゃん!
 ツイッターに出すよ。
 写真撮らせて!」

と、ケータイのカメラを向けたら
「写真撮られすぎでよお。
 といっても、胃カメラだけどな。」
と言いました。

「口が減らないのは治せなかったね。」
と笑ったら、
「オレ、病院ほんっとキライになった。
 病院反対!ってさっきまで
 デモ行進してたもん。
 とにかくヨ、おまえ、健康ってのは
 大事なもんなんだぞ。」

そして、どうやらパーティ会場で
スピーチするらしく、
壇上に登って行かれました。

夢の中では元気でした!!