2003年8月のエントリー

8月WEEK

今週はめちゃ忙しかっただよー。
でもそんな中、シゴトとはいえ、
湖越しの富士山をしーずかに
ながめられた約30分はよかった。
(写真見てみ!五千円札の裏みたいでしょ?湖にも写る富士山を
サカサフジって言うんだってさ。)
しばらく脳内モルヒネ出まくりで、頭の半分は睡眠状態でありながら
しっかり身体は覚醒しているような、なかなか日常味わえない、
不思議な体験ができました。
ありがたかったです。

で、私は晴れオンナなので、天候悪かったその日の朝、
「スタッフの皆さん、大丈夫よー。晴れオンナの私が来たからさー!」
と冗談で言ってたら、本当にパーっと晴れてきて、しかも
ロケ終わりにはパラーッと雨模様になったので、
皆からホントだすげえーと、笑いながら感謝されました。

偶然だとは思うんだけど、数十年というもの、ホント、ロケになると雨の日でも
いっつも急に晴れてくるんで、それにすら驚かなくなってしまった。
今日は悪天候だった番組のオープニングで、きっと晴れますよ、と大胆予告までした。

翌日火曜日には久々にPate屋の林さんに会えたりして、
(あ~この笑顔!こういう大人になりたいものだ!)
と、しみじみもしました。
私はホントにおっとりした人がいつも大好き。
テキパキした人はどーも疲れる。
私のシゴトにはちょっと、頭の回転早さ勝負!
みたいなところもあるので、そういう場所では
テキパキさんほど重宝するんですけどねー。

今日はMISIAさんのライブに行ってきまーす。
私のライブも決まりそうです!ルルル~。
また報告しますね。

ではまた
よい夏休みを送ってね。

その2

本の続きなんだけど、中島らもさんの本『牢屋でやせるダイエット 』
を読んでたらふとしたところに、こういう箇所があってね。
『あだち充の「スローステップ」を読みはじめ、
こんなによく構成された作品はない!と感動してたのに、
すぐ呼び出される時間になってしまった。
自由の身ではないので、怒りとうらみ骨髄ながらあきらめた。』
と、このような感じだったと思うんですが、
この部分がだいぶんあとになってから、
魚の小骨がのどにひっかかってたごとく気になりはじめ、
抜こうとしても、忘れようとしても取れない。
なんだか気持ちは中島らもさん以上にあだち充の「スローステップ」を
読んでみたくなって、久々にマンガを全巻買いました。
もうすぐ到着します。
到着といえばこの先、このホームページで、かわいいグッズが販売されるかもしれません。
というのは、私がいつか 「すっかりお世話になった人じゃなくて、
ほんのちょこっとお世話になった人にプレゼント
できるようなものを作りたい」
と言い、"清水ミチコデザイングッズ" をいろいろ作ったんです。
そしたら欲しがってくれる人も多くなっちゃって、
今回はいっそ多めに作り、販売も始めましょうか
とのお運びとなったのでした。よかったらまたのぞきにきてくださいな。
ではまた

当たり本

ようやく夏らしい暑さがやってきましたが、
皆さん、お元気ですか?(と、井上陽水そっくりな声で)
ここ2週間、私はいい本ばっかり読めました。
当たりばっか!ってカンジ。

まず文春から出てる「ナンシー関大全」。
彼女の幼い頃からの写真がたくさんついてたり、エピソードが面白いんだ。
軽く書いてあるんだけれど、授業中に数学の方程式を我流で新たに
作り出してたり、大人になってからは親に心配させると思い、初版の
一册目のみ送ってからはいっさい送らず、仕事の話などできるだけ
しないでいたなんてところなど、照れ屋で生真面目な人柄が伝わってくる。
彼女といえばどうしても注目してしまうのは辛口コラムだけれど、
絵や版画のセンスが本当にしゃれているのよくわかる。

あと吉本隆明の『食べもの探訪記』はおなかが空いてくる。
目だけで読んでるはずなのに、刺激が身体に伝わってくるのよねー。
まずいものの話も楽しいものですね。なんだかそのまずそうなものを
ゆっくり食べてみたくなる。最近はやりの「バカの壁」も、
やはり身体を通して、というかなんだか脳を感じながら読めました。
ガンの告知の部分なんて、ちょっとメモしたりして。
(知識、知るということはガンの告知をされたようなもので、知った瞬間から
桜が違って見えてくる。)

古本屋さんで見つけた山下洋輔さんの対談集も面白かった。
佐藤充彦さんとの対談を読んでいると、60年代の新宿はいかばかり
であったか、とのぞき見てみたくなります。
そして今は渥美清さんの「きょうも涙の陽が落ちる」を読んでいるところです。

ではまた