inside story
ゆうべは、寒空はだかさんのライブ
 「カラフルロスタイムショー」にゲスト。
 楽屋も人がいっぱいで、はじめはなんだか
 にぎやかだったんですが、
 そのうち本番が近づくにつれ、
 それぞれが個人の世界にふと入って行くような、
 シーンとする時間がやってきます。
 これはいつでも誰だってそうなります。
 この張り詰めた空気になる瞬間が苦手で。
 ストイックな顔を見せないで~、
 アーンド見ないで~、と思っちゃう。
 始まっちゃえば楽なのに。
あがた森魚さんと、
 この本番前の空気感について話しました。
 山下洋輔さんもエッセイに、
 「楽屋で待ってると、会場の係の人間が
 足音を響かせてやって来て、ドアをノックする。
 よろよろと廊下を進むうちに光が見えてきて、
 そのステージまでたどりつかなければならない。
 そのあいだは、まるで孤独な囚人のような気持ちである。」
 というような意味のことを書いておられました、
 と話したら、さすがのご返答でした。
 (のんびりとした口調で)
 「確かにこの世との別れに近いもんね。」
 ですって。
 「天国の日もあるしさあ。地獄に落っこちゃう夜もさあ。
 あるんだよね~。」
 シリアスにならないわけはないのでした。
 でもゆうべはヘブン。
ご一緒したあがた森魚さん、
 観に来てくださった遠藤賢司さんと。
