変
ものすごく好きな人が
先だってしまって、
このところ
私はずっと何をしたって
面白くない。
普通に生活できている。
普通に仕事ができている。
小さな自分の一部が
死んでしまっただけ。
あの人は私にとって、
特別なヒトだったな~。
中年というのは
このまま将来ずっと
しばらく好きなヒトばかりを
見送らなくちゃいけないのか?
「オヤジ殺し」と言われた
このアタシですよ。
順番にこういう
気持ちになるのに
慣れなくては
いけないのらしい。
フン。バカバカしい。
自分が死ぬより
悲しいことがあるだなんて。
こんなバカなことがあるか。
かといって、
今のうちに
尊敬しているあの方に
本心では
「私がどのくらい
実はあなたをいかに尊敬してて、
心底好きでいるか」、
なんて、じっさいは
やっぱり言えなそう。
関係ないんだな~。
なんでだろう。
生きてると、
つか、互いに向き合って
言葉にすると、とたんに
「変」になるのですね。
情熱は押さえなくては
いけないらしい。
なんでなんだろう。
この方が正直、
楽なのに。
結局、言えないままで
後悔させられるように、
人生は
なっているのでした。
ああ、変人だと思われてもいいから
一人一人に目を見つめて
いつか面白半分に
言ってみようか。
私がホントは
いかに心から
あなたを愛しているか。
や、変でしょ
やっぱ。