フンだらけの幸せ

知人のお兄さんの話。

子供のころからなぜか「さゆ」が
大好きだったそう。

「おゆ」ではなく、「さゆ」と呼ぶのが
ポイントかも。

幼稚園でのごはんの時、
水筒からさゆを注ぎながら
「ああ今日もみんな、
 お茶とか麦茶を飲んでいるのに、
オレだけ『さゆ』を飲んでいるのだ!」
という自己陶酔に酔っていたのだ
そうです。

おかしい。
子供って面白いな~。

私は小学生のころ、
「飼育委員、誰かやる人?」となると
率先してすっと手を上げました。

「みんな、今年もシミズでいいのか?」
クラス全員
「はーい」。

昼休み、私は
「自分と小鳥たちの世界」に
ウットリしました。

特にドーム型になっている
小鳥たちのオリの中は
最高にBEAUTIFUL!

その中に入れる鍵が
私のポケットにある。

エサや白菜、水をあげ、
掃除をしながら、幸せに
浸りました。

外を見ながら
ああ、子供たちは(クラスメイト)
オリに入れないのね。
私だけ小鳥たちと
一緒にいられるの。
みゃくみゃくとうずまく優越感。
ホホホホホホホ。

しかし、誰もうらやましがってない。
今思えば
フンだらけの幸せ。

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