スッカスカ
「自己中心」という言葉は
悪いことのように使われてきてて、
私も嫌ってたのですが。
ところが、なぜか
「全体を上手にまかなえる人物像」ほど、
逆に「自己を真ん中に大切にできる」
とも言えないでしょうか。
まずは自分の感情を
理性でコントロールできるというか。
あんまりヒトのために
殺さないというか。
「アタシ、自分を殺して、
ヒトのために頑張ってるのにい!!」
という人は、なんだかいつも
うまく行かない。
そして、必ず
そうでないヒトの批判や、
やたらな自己卑下を繰り返します。
この理不尽さに注目しました。
会社でも水商売でも芸能でも
同じかも知れませんが、
お客様に向かって、まず最初は
自己犠牲をしたくなるもの
なのです。
ところが
いっけん(めっちゃすごいサービスを!)
(アタシ、頑張ってる!)
なようで、まず、現実的には
案外ロクな結果が
待ってはいません。
こないだ私は、
あるできたばかりの
カフェに行き、
過剰なサービスをされました。
定価がけっこう安かったのに、
高級フレーバーの茶葉であろうと
感じさせられる紅茶。
そこにクッキー2ケが
ついてきた。
「手作りです」、と書いてありました。
この店は長続きしないな、と
思いました。
ホントにそうなりました。
こういうサービス、
リクツでは喜べるはずなのに、
なんだか体感ではお客は
重いものなのです。
腰の低い「店主」の思いや、
善良さが、なんとも言えず
こちら「客」に負担を感じさせる。
この理不尽さは、
育児にも似てるかもね?
お客さん(というか世間一般誰も)は、
意外とチマチマ、コマゴマと親切に
されたくないもの。
なんでこんな店がこんなに業界人を呼べる?
とか、
なんであんな女に客がつく?
とか、
なぜにあんなタレントが売れてる?
など、疑問を持ったならば、
よ~く見てみれば、きっとそこに
「風」とか「スキマ」を
見つけられるかもしれません。
おそらく、いつでも
スッカスカ!
ともかく「情」はいつも
自己欺瞞に似ているし、
「愛」はあんがい
まずは自己中心も大切なんだと
思わせてくれるもんですね。