WINTER TALE

昔、パリに旅行したとき、

冬の寒さに本当に

負けそうでした。

なんてったって、

あちらヨーロッパは

空気がカラッとしています。

夏はサラリとさわやか。


しかし、日本には湿気があり、

コケを大事にする文化が

あるほどです。

湿気がある寒さは

ちょっと柔らかい感じ。

( こんなに寒きゃ、

肉を食べたくなるわ)

と、パリで思いました。

本当に食べたくなりました。

米文化では追いつかぬ、、。


湿気大好き。

ウチの中ではヒーターを

できるだけつけず、

水を入れたオーブンをつけて

温度と同時に蒸気を感じるのを

有難がってます。


窓が湿気で曇り始め、

景色がよく見えなくなった。

なんてとき、

なんともいえない

静かなリッチさで

胸がいっぱいになっているのです。


このところは

昼は孫さんの「あんぽん」、

夜は吉本隆明さんの「親鸞(しんらん)」を

オーブン前で読んでました。

「ん」が好きなわけじゃない。

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