歩き読み

駅で、こんなことがありました。

高1くらいの男の子が
本を読みながら歩いてたらしく、
「どういう歩き方してんだよっ!
 人がケガするじゃないのっ!!」
と、中年の女性にこっぴどく
怒鳴られてました。

きっとぶつかったのかな?

ところが、これが
まわりの人も振り返るほどの、
ものすごい
イキオイなんです。

口が達者なタイプなのか、
「あんたみたいなヤツがいるから
みんな迷惑してんの!!
おい聞いてんのか?」
など、とどまらない。

男の子はびっくりしながらも、
小さな声で
「あ、すみません。」
と言いました。

急にこんな調子で
怒鳴られたってだけでも
ショックだったろうに、
人前で、というのは、
2倍3倍に感じるものです。
私も若いころに経験があるから
よくわかる。

でも、キレたり
逃げたりもせず、
ちゃんとあやまれたなんて、
その態度は大人じゃないか。

私はこの少年に
(落ち込むな~!!少年!!)と
思わず念を送ったほどです。

ところがです。

やっと終わった
らしかったのも
束の間、その女性が
またかけもどってくるでは
ありませんか。

「それとさっ!おい!!」

ま、まだ言いたりなかったらしい。

なかなかのジンブツです。
私まで息を飲みました。

しかもまた
運の悪いことに少年は、
再び本を
読もうとしているところ
だったので、
(少年、早く逃げろ!)
と再び念を送りました。

歩き読みは
色んな意味で
危険な行為なんですね。

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