代々木上原で
夜、若い男の人から
声をかけられました。
ナンパなカンジじゃ
ないですよ。
我が家の坪倉さんみたいな
顔で、申し訳なさそうな声。
「すみません。お帰りですか?」
「は、はあ」
(困惑)
「寒くないですか?
あの、今日はホント
急に寒かったですよね。」
「大丈夫です。」(キッパリ)
し~ん
「あの、急に話しかけて、
ごめんなさい。
どうぞ、お気をつけて。」
「ども」
し~ん
背中を
見ながらふと
考えました。
本当に単純に
寂しかったんじゃないか。
誰かと話をしたかった。
それなのに
ちょっと冷たすぎだったわな。
ただ話をするくらい
本当はなんでもなかったのに、
まったく何とできないものか。
(理想の私)を想像しても
できない。
夜道で近づいてくるヤツ
イコール キケン!!
という信号が
すでにしっかり身についてて、
男でも女でも
道で急に声をかけられたら
即座にどこかで「あっち行けモード」に
変換しちゃってるものなのでした。
これからもきっと
直せないだろう。
アタマというのは
想像より
固いものですねえ。