上手下手
ステージというものが、どこでも
上手(カミテ)と下手(シモテ)に
分かれている、ということを
ずいぶん昔、教わりました。
出る側にとって、
左の方向が上手(カミテ)で、
右方向が下手(シモテ)。
しかし、これが
何度言われても毎回
覚えられません。
「シモテって、つまり、右ね!?
私にとって右でしょ?」
などと、おおげさに手を
右に指して確認するのが
もう数十年続いています。
だいたいこう名前をつけた人間が
(ヘタクソ)と私は思ってて、
心で反抗してるもので、
よけいに覚えられない
のかもしれません。
そもそも、左右のややこしさを
回避するための言葉なのに、
なんで上下で分けたのか。
納得いきません。
しかも、
下手と書いて「ヘタ」、
みたいですし、
上手と書いて「ジョーズ」
みたいであり、
「下手、出る」と書かれてると
パッと見
シタテに出る、みたいだし、
ヘタな奴が出ろ、みたいです。
これで心が傷ついて
やめた舞台人も
多いと聞きます。
(いっそ今後は英語を使え)と
私は思っているのでした。
(STAGE RIGHT,STAGE LEFT)
恥ずかしいか。