お客鑑賞
週末、PARCO劇場でやっている
志の輔さんの落語を観てきました。
正直、落語はよくわからない私ですが、
すっかり陶酔しました。
いったい自分は、劇中の主人公である
「中村屋の芝居」に感激してるのか、
「志の輔さんご本人の芸」に陶酔してるんだかすら
わからなくなりました。
うまい噺家さんほど、透明になるんですかね。
その晩、たまたまテレビで
WAHAHA本舗のドキュメンタリーを
やってて、こちらも見てるうち、
うっかり胸を打たれてしまいました。
「ライブに向けて下ネタに挑戦する女性」
というのがメーンのようでしたが、
私は「バカボンのパパになりきれる
女性が本当にいる」という事の方が、
よほどのドキュメントじゃないかと思いました。
(除・大久保佳代子)
それにしても、その日はライブ会場にいる
お客さんというものを
生とテレビで見たことになるのですが、
舞台で披露する技術やネタを観に行ってる、
あるいは、歌を聴きに行ってる、
などというのは、実はあとずけの理由で、
本当は単純に、その人の人間性を
味わいに行っているのではないか。
そして、そういうことはとても面白いのではなかったか、
などと感じました。
(除・清水ミチコ)