打ち身

中学生のとき。

急いで自転車をこいでて、
車をよけようとしたとたん、
あっ
と思う間にふわり、と
体が宙に浮かびました。
(このまま下にある
小さな川に落ちる。
自転車に乗ったまま
落ちるのだから、
痛いだろうな。)

そう予感とともに
浮かびながら、なぜか私は
なんだか(ぱああ~っ)と
頭の中が明るく、
気持ちよーくなった
のでした。

しかし、結果ちゃんとケガをし、
とても痛かったので、
そのあとはそれどころでは
なかったのですが、

あの気持ちのよさは
何かの誤解だったのだろう。
思い出を変に
錯覚して残ってたのだろう。

そう思っていたのですが。

あるんですってね!

そういうヤバイ!ってときに
快感物質が
脳内から一瞬にして
出るのですって!

あれがそうか!

出た出た出てた!と、
数十年後たった
ゆうべ、本で知って
今度は
ひざを打ちました。

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