某クイズ番組で

私がまだ新人の頃、
番組の収録前にご一緒する先輩に、
きちんと挨拶に行くのが
正直とても億劫でした。

というのは、時間的に
めんどうなわけではなく、
相手はメイク中かもしれない。
打ち合わせをしてるかもしれない。
それなのに、
まずはわざわざその先輩を
自分のノックによって
立ち上がらせてしまう。
これがかえって悪い気がするのです。
コワイ。

ノックして、短めに切り上げても、
(今、逆に私は短すぎて失礼じゃなかったか?)
などと、思いは逡巡するもの。

しかし、最近は逆に、
しょっちゅう挨拶に来られる
立場になりました。

「若いのにまじめだね~、
ありがと~!」、などと
挨拶を切りかえしていたのですが。

総勢30人出演の番組なんかになると、
実際、本当に大変。

先日は、某人気女性司会者の楽屋の前に
「メイクもありますので、挨拶はご辞退申し上げます」
と書かれてあり、
(ほお~、これはいいアイデアだなあ!)、と
思いました。

だって、挨拶には行ったんだけど、
相手から断られたから、という理由ならば
当人は本当に助かりますよね?

しかし、私はそこまで書けるほど
ではない身分。

で、先日、いいアイデアを発見しました!

自分のグッズなんかを
挨拶に来てくれた人の手に
「ではこれ記念に」
などと言いつつ、即座に差しだすのです。
(といっても高くはないティッシュペーパーや
バッジとかなんですけど。)

すると、その相手のやや
デリケートでブルーな表情も、
(え?ありがとうございます!)
みたいな明るいノリにすぐに変わり、
しかも会話はあっさり終われる
ではないですか。

目には目を、といった報復よりも
目には目薬を、の方が
むしろその当人が
楽ちんになるもんですね~。

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