ロケ3
私は飛騨高山で生まれ育ったので、
小学校五年くらいのころから
なんというか、
(観光客というもの、尋常ではない心理状態になる)
ということを察知しました。
つまり、
たとえば朝市で普通のリンゴひとつ見ても
「え!リンゴだってー!!」
などと、(特に女子は)
信じられない!
みたいな顔で言うのです。
何度も見たことあるでしょうに。
けれどそれは、
(こんなコトで感動しちゃってるかわゆいアタシ)
なものではなく、どうやら
本当に心底、感動して言ってるようなのです。
遠いところにやってきた人間ほど、
感動的、かつセンチメンタルになる、
とわかりました。
当時、私が考案した遊びに
「観光客ごっこ」がありました。
仲よしだったよっちゃんを誘い、
朝市で何度かやりました。
観光客風な格好(当時はサロペット)を
着て、朝市を歩きながら
何を見ても感動しちゃう!
みたいな気分で、100円のリンゴを
かじりながら歩く。
サイコーでした。
全部が新鮮に目に映るし。
しかし、朝市の婆さんはそんなに甘くなく。
「あんた、清水の子やなけな」
などとズバリと当てられ、
テンションは急降下しましたが。
今日のロケは、平野レミさんと
合流したこともあって、
なんだか、宮城県・松島ほど
素晴らしいとこがあるかしら!
と、おいしい魚・貝など
個人的にも買いまくり。
観光客気分って、ぜんぜん
悪いことじゃないんですね。