CAIRNS 怒
ケアンズで、生まれて初めてトレッキングに参加。
ガイドブックでは、かわいいワラビーと男の子がたわむれており、
とても牧歌的。楽しみ。
しかし、現実的には、
ぬかるんだ夜道を、懐中電灯を照らしながらの坂登り。
日本人の男性ガイドさんが、
「雨降りそうだけど出発ー!
よくヒルが靴を這って
血を吸うから気をつけてえーっ!」
とのことで、
卒倒しそうになりました。
「ヒルですか?あのヒルですか?」
「そうヒル。あのヒル。こ~んな大きいやつ。(手でマーク)」
あきらかにS体質です。
こういうヒトに怖がった態度を示すと
よけいに悪化します。
「あ、忘れてた!あと大蛇も出るよ~ん」
わっはっは!
って、笑えるか!
早く今夜が終わればいい。
そう祈りながら怒りと戦いました。
到着した山小屋には
日記みたいなノートが置いてあり、
旅人が楽しい思い出などを書いてたので、
私は思わずペンを取り、
「写真と違いすぎます!
ヒルが出ますってちゃんとガイドブックに
書いておけ!清水ミチコ(本物)」
と記しました。
光浦さんたちは、そんな私を
始めから終わりまで
ずうっとくすくすくすくす
笑っていました。