JAZZ PIANO
すぐに弾けるんじゃないかな。
などと思って数十年。
耳がいい、と長年おだてられてきたもんで、
そう。今やらないだけで、やろうと思ったら
きっとすぐできる、と思っていたのでした。
クラシックやポップスと違う、ジャズの個性とは
ひとつの曲の中で、お互い自由に演奏するところ。
アドリブ部分。
ここにつきると思います。
主旋律はわかった。
あとはどうやってもいい。
じゃ、ここからはアドリブで、はいっ。
というところ。
今日も練習しててイライラしました。
みんなどうやって自由を勝ち取ってんのかしら。
しかし、かつてこれを相談した光浦靖子さんの
マネージャーさん(偶然にもジャズ研究会出身者)
のありがたい言葉を思い出します。
「慣れですよ。慣れが一番。本当に。
セッションに慣れることができれば、
誰でもぜったい音楽に参加できるんです。」
「本当?じゃコードに慣れたらいつかできるのね?」
と、春先に会った彼のその言葉を信じて、今日も
ずうっと「マイナスワン」のCD
(ジャズのトリオ演奏の、ピアニストの部分を
消してある練習用CD。つまりはカラオケ)
を聞きながら練習している私。
そもそも私は本来無口だったんじゃないか、と思えるほど
言いたい言葉が思いつかないです。
こういう、うまくいかないレッスンの
ローカル番組があってもよさそうです。