EGUMIのMEGUMI
夕方、食卓に「わさびの茎」という
新顔の野菜を登場させました。
私も初めて調理したのですが、最近どうも、
昔からあったような顔をしたジミーな野菜が、
八百屋さんにどんどん並んでいます。
このわさびの茎、なんてのもそうです。
飲み屋なんかでは確か、一度くらい
会ったことがありました。
その時はお互い
「あ、ど-も。ヨロシク」みたいな。
あっちも遊びみたいだったから、
こうして家の中にちゃんと来られると
あ~、アタシたちマジつきあうのかな、って感じです。
アクが強いから、二人でソッコウお風呂入ったり、
塩でもんだりして。
最後シメに鰹節をサッとかけたところで
彼も「覚悟できた」らしい。
ケジメ、みたいな?
名前をちゃんと言ってもらって、
家族に紹介しました。
出だしは、誰もあまり口をきかなかったんだけど、
そのうちに「まあ、いいんじゃない?」
みたいになって。
今後も、そんなに毎日はアレだけど、
たまに、ちょっとだけだったら、アリ。
みたいな風に、マジなりました。
でも、夏になったら、また彼のほうから
急にどこかにフラリと消えたりなんかして、
いつもみたく別れてしまうかもしれないけど。
春先の出会いって、マジ
そういうしょっぱいところだけ、
えぐみが残るよね。
なんて思ってたんだけど。
でも、
「そんならEGUMIに、
アンタの名前の頭文字「M」をつけてごらん。」
って、アイツが言ってくれて。
泣けて仕方なかったっす。