夜行列車
いつか女友だち同士で乗った夜行列車の旅が、
何度思い出しても、かなりよかった。
一緒にその旅に行った、もう一人の友人なんか、
そのあと単身で、再び
「夜行列車に乗るのを目的に」旅に出ました。
彼女の行動力に軽く嫉妬しました。
それにしてもなにが、あんなに
そしてどこが、よかったのか、
と、ぼんやり考えていたのですが。
最近私は気がつきました。
「寂しさ」がいいのでは。
と。
寂しさと、堂々と、でも仕方ないからサ~、
ってな感じで、長時間ちゃんと向き合える状況って、
実は日常あんまりないみたいなんですね。
だって寂しさからは普段、逃げたくなるじゃないですか。
「私?ぜんぜん寂しくないよ?」
って言いたくなる。。
けれど、寂しさには正直、なんとも
漫然とした魅力が底深くあるみたい。
ホントはあなたにめちゃくちゃひたっていたい。
でもいざとなると、会うのが怖い。
嫌われたりしたら本当にこわい。
なんだか恋愛のようですね。