泣ける話
きのう、名古屋の老舗番組「PS」で、柴田理恵さんと一緒にロケをしました。
以下は、カメラまわってないときにしてた話。
去年、シバタさんはこのロケで、ゴミ箱に捨てられていた
一匹の仔犬を発見したんだそうです。
「お~かわいい」と、抱き上げてよーく見ると、足が一本萎えている。
迷いに迷ったけど、心やさしいシバタさんはウチで飼う!と決め、
その仔犬を東京の自宅まで連れて帰ったんだそうです。
「それがこれ。晴太郎。」と、
大きく成長した犬をニコニコして見せてくれました。
健康そうに公園を走っている姿や、家でじゃれている写真、寝ている写真。
写真ってか、ほぼ一冊の「晴太郎写真集」です。
それがまた昔のお母ちゃんのように、写真の横には黒のマジックの大きな字で
「○月×日 じゃれる春太郎」「○月×日 手術あとの元気な春太郎」
「○月×日 晴太郎雨の中 散歩中」など書いてあります。
実はわざわざそうやって書いていたシバタさんの方に、私はうるうるきました。
しかし、マスカラが落ちるので、景色を見たりして気を紛らわせました。
ところで、私に見せてくれたその写真を(ふーん)って感じで、
横目でひょいとのぞいた男性のディレクターさんがいました。
「あ、こんなに大きくなったんだ。」と、言ったまま、すぐにぷいっと
窓のほうに顔を向けたのでした。
(なんだこの人、興味ないのかな)、と思って、もう一度何気なくその人を
チラッと見たら、とても静かに男泣きしておられたのでした。
私もすぐに見ていないフリをしました。
わ~ん。
もう耐えられませんでした。