音楽(歌)を
教えている知人が
いるのですが。
「歌の音程がちょっと
フラットしたから、ちょっと
口角を上げてみて、だの。
テンポが悪いから、身体で
こう刻んで、だの。
自分はいったい何を
教えてきたんだか。
あれを見たらぜんぶバカ
みたいに思えて、
恥ずかしくなった。」
と、言ってました。
紅白での
ビートたけしさんの歌
の話をしていた
ときのことです。
音程も、リズムも
ハッキリ言って
全然うまいわけじゃない。
むしろ乱暴で
つまりはめっちゃヘタで、
ハラハラさせられる。
そのへんにいる
最近の素人の方が
テクニックがあって
もっとうまい。
安心をもらえるのに。
なのに絶対に
国民をここまで
感動などさせられない。
あの夜、日本中が
あの声に、心が揺れた
気がしました。
揺さぶられなかった
人っているのかね?
神に選ばれたアーティスト
っていうのは、
頑張って勉強できる何かを
初めから持って
生まれついたラッキーな人、
のではないのだ。
なんだこれ?
とずっとわからなくさせる
クエスチョンマーク
のようなものを背中に
しょわせられながら
生まれてくるんでしょうね。
あんた、コレ何なの?
みたいな。
本人もよく
(何なんですかね、コレ)と
自分の翼を
わかってなさそうな顔を
してます。
そりゃそうですよね。
土台、説明や解釈の
つきようがないもの
なのだから。
揺れたね
投稿日:2020年3月4日