また「羊たちの沈黙」を
観てしまった。
何度目かわからない。
CSでよくやってて、
毎回私も途中で
違うチャンネルに
変えたりして
半分目をそらしながら
結局最後まで観てしまう。
とくにあの犬のシーンは、
被害者とヘンタイ飼い主の
両方の気持ちに
おろおろしてしまい、
見たくないシーンだ。
情けないことに
自分はどっちがわに
立っているんだか
混乱してしまう。
それにしても結局は
なんであのレクター博士に
格別に惹かれて
しまうのだろう。
エレベーターのシーンも、
観客として最高すぎる。
そして全体、
アンソニー・ホプキンスが
うまい、とかじゃない。
アンソニー・ホプキンスは
おそらくただただ、
演じるのがすっごく
快楽だったのだ。
変人を演じるのは
絶対的に楽しい。
おかしみと快楽の、
両方を帯びる。
そこにはえも言われぬ
自由がある。
犯人役よりも偏執的。
奈落の底のもっと底を
潜るような快感。
その喜びが、顔に表情に
ずっしりにじみ出ているの
でした。
羊たちの沈黙
投稿日:2018年8月31日