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ペダル

投稿日:2018年8月25日

青山ブルーノートで
矢野顕子トリオを
楽しみました。
丁々発止の
スリリングなやりとり。
世の中にこれほど
面白いことがあるだろうか。
痛快なキモチ。
笑う以上に笑った気がする。
私は本当に一回でもいいから
矢野顕子になってみたかった。
冗談じゃないのだ。
最近、ようやく自分じゃ
無理なんだな、と
わかってきて
ピアノから遠ざかっていた。
ずうっと弾いてない時期が
続くと、弾くのが
というより
ピアノが置いてある部屋の
ドアを開けるのすら、
重く感じる。
こうやって人は
ピアノから簡単に
遠ざかるのだな。
でも、ライブに
行くと逆にわかる。
あっさり見えてくる。
前向きでいなければ
生きていないと
同じ事なのだ。
思い切ってペダルを
踏み出さなければ
「生きてる風の人生」のモノマネで、
一生カンタンに
通用してしまう。
そしてそれだけなのだ。
娯楽も失意もない。
ペダルを
踏み出さなければ、
人間はただ生きてる
だけなのだった。

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