先日行った
中華料理店に
永六輔さんの
サインがありました。
健啖家でもあった
永さんの
お気に入りのお店らしく、
お店には
永さんだけのオリジナルの
メニューもあったとか。
いつかはこんな
話もありました。
ロシアンティーを
どうしても飲みたくなり、
確か新幹線で
(新幹線にレストランが
あった時代)
「ロシアンティーは
ございません」
と、キッパリ
言われたそう。
でも
「キミね、僕は紅茶を頼むから、
そこにあるジャムを、
うっかり落としたテイにして
くれればいいんだよ。
それならいいだろう?」
と、ジャムを指して
もう一度頼んだ
という話が
永さんらしかった。
今はいませんよねえ。
そんな人は。
だいたいそこまでの
欲望の持ち合わせがない。
人間はどんどん薄く
なっているのでした。
ここでの
オリジナルメニューも、聞けば
(=焼いた卵を乗せたごはん
だそう)
きっとご自身が
思いついて頼んだんじゃ
ないかな。
楽しい人生でしたねえ。
我々は普通のコースを
いただきました。