私の好きな
「日本映画チャンネル」で、
三島由紀夫の東大紛争の
作品を観ました。
講堂で、本人にタメ口で
くってかかり、
ステージ上で
オラつく学生たち。
三島由紀夫に
「土台、あんたはさあ~」など、
一対一で、タバコを吸いながら
皮肉を言おうとする。
完全に自分に酔っている。
それなのに、
意外でした。
学生らに恥を
かかせないように、
しかも(論破!)という
ところもみじんもない
三島由紀夫先生。
真摯な上に紳士。
私はてっきり、
頭に来て学生を
コテンパンに
やりこめるかと
思ったのでした。
昔の人間は
芯があるのう。
いいもの見たわ~。
と、思ってたら、
その番組のあとすぐ
放送したのが、
川端康成と三島由紀夫の
庭先での対談。
レアすぎ。
モノクロすぎ!
さすが昔の番組の構成。
白ける時間がたっぷり。
ヒヤヒヤしました。
多弁で無敵な三島由紀夫が、
川端作品を絶賛するんだけど、
川端康成の方が、若干
ひいていたようだった。
(何もあんた、そんな事を
わざわざ口にしなくても
いいだろう)
といった風で、
もっと昔の人間というものは、
おしゃべりそのものに
むいてなかったようでした。
番組が終わろうとする頃、
やっとしゃべってくれる
川端康成先生。
ホッとした顔丸出しで
笑顔になってんの。
好きになってまう~!!