「四谷怪談」という
タイトルなのに
斬新すぎるポスターを見て
どうしても行きたくなり、
コクーン歌舞伎・四谷怪談を
見てきました。
すごくね?
見たくなりますとも。
両立する不思議。
怖かったし面白かったという。
芝居にもふと
出てくるのですが、
サラリーマンが普通に
スタスタ歩いてるのって
なんでどこか怖いんだろ。
作者である串田和美さんは、
そういうモノを
ただなんとなく
感じてたんでしょうね。
なんとなく
もはや死んでいる皆さん、
みたいなの。
超絶なる孤独感。
そういう
「個人的に感じてしまった恐怖」を
表現なさってたのが、
よう言ってくれた!と、
面白かったのでした。
どんなに有名で優秀な
怪談だって、
個人的恐怖の味わいが
なければ、ぜんぜん怖くない。
知ってるし。
みたいな。
いつかも
知り合いが
言った言葉で
すごくわかった。
「ねえ、こないだのさ
あの最後に
壁から手が出てくる
って話、あるじゃん、
あれやってよ」
オチを先に言うな~!
語り手が繊細、また
語りたいという状況がそろってないと、
一気に恐怖の
面白さがなくなるんですね。
怪談話ってのは、
実はどっかで怖さを
面白がりたい
っていう心理があるからこそ
えんえん、何千年も
や、これからも
なくならないのでしょうね。
四谷怪談
投稿日:2016年6月23日